今回は、実際に報道文を比較して読む前段階として、発信される情報には発信者の意図が多分に含まれることを、生徒自身が発信者となって活動することで実感してもらうことをねらいとして授業を計画しました。

この授業では、例となる架空のニュース文の内容を確認し、「情報の受信者がタイトルを見てニュースの内容にたどりつかせるためには、どのような表現にしたらよいか」を各自で考えました。

各自の考えを同時に確認するために、アプリ「コラボノートEX」を使用しました。まだ入力できていない生徒は、他の生徒の見出しをヒントにして考えることができました。10分程度の時間で、生徒は「情報の受信者がニュースを読みたくなるタイトル」を考えました。

次に、どのタイトルが良いと思ったか、1人2つまで挙手により投票しました。

選ばれた4タイトルについて、情報の発信者はどのような意図をもってタイトルを付けたか、そのタイトルが気になった情報の受信者は、なぜそのタイトルが気になったのかを発表しました。情報の発信者の意図がしっかり情報の受信者に伝わったことを実感することができました。

一方で、情報の発信者は発信される情報の印象を操作することができるとも言えます。今回の経験が、今後、報道文を比較して読む学習で生きることを期待しています。